お金を借りる際には、多くの場合「この人にお金を貸しても大丈夫か?」を調べる審査が行われます。今回の記事では、消費者金融のカードローンなどで借入をする際、審査に通りやすい人と通りにくい人はどんな違いがあるのか?について詳しく解説していきます。
カードローンでお金を借りる際にも審査が必ずある
消費者金融などでカードローンを借りる際にも、必ず審査は存在します。通常は、消費者金融の審査はある一定の条件を満たしていれば、通りやすいのが普通です。しかし、なぜかカードローンの審査に通りにくい人もいるのです。どうして通らないのでしょうか?
カードローンで借金をするのに審査が通らない人の特徴
では、カードローンでお金を借りる際に審査が通らない人の特徴をご紹介します。
申し込み条件を満たしていない
1つ目の理由は「申し込み条件を満たしていない」です。カードローンの申し込み条件には「年齢が20歳から60歳」「安定した収入がある」という最低条件を満たしている必要があります。未成年、無職、専業主婦などは、この条件から外れてしまうため、カードローンの審査に落ちてしまうでしょう。
会社員などで安定した収入があれば通りやすいですが、転職したてで間もない場合は、審査に落ちてしまう場合もあります。また、アルバイト・パートなどで安定した収入があれば、審査に通る事もあるので、念のために審査を受けてみましょう。主婦の場合で、配偶者に安定した収入があれば「配偶者貸付」という制度で借りられる事もあります。
提出書類の不備
2つ目の理由は「提出書類の不備」です。提出する書類には「住所」「電話番号」「職業」「勤務先」「年収」などの項目があります。これらの項目に間違えた情報を記述していたり、空欄があると審査に通りにくいです。また、文字が切れていて見えないということだけでも、審査に通らない可能性もあります。
もう一つ重要なのが、年収額の記載です。審査に通りたいからと言って、実際の年収よりも多い金額を記載してしまうと、虚偽記載がすぐにばれてしまい審査に通らなくなってしまいます。また、収入証明書が必要なのに用意できなかった場合も審査には通らないでしょう。
電話確認がきちんととれなかった
3つ目の理由は、「電話での在籍確認が取れなかった」ということです。カードローンの審査の際には、勤め先にきちんと在籍しているか?などの電話が勤務先にかかってきます。ここで電話確認がきちんと取れなければ、審査には通らない可能性が出てきます。電話番号の記載間違いがないかどうか、よく確認しておきましょう。
他のカードローンにも同時に申し込んでしまった
4つ目の理由は「他のカードローンやキャッシングに同時に申し込んだ」ということです。カードローンやキャッシングの情報は、信用情報に記載されるようになっています。1から2か月くらいの間に、他社のカードローンやキャッシングを利用していれば、審査に通らない可能性が高まります。消費者金融会社は、「本当にお金に困っている計画性のない人」と判断し、貸し倒れを防ごうとするためです。
借入の希望額が高すぎる
5つ目の理由は「借入の希望額が高すぎる」ということです。賃金業法では、総量規制という決まりで、借入できる限度額が決まっています。その限度額を超えて借入をしようとすると、審査には通らないでしょう。総量規制をたとえ超えていなかったとしても、十分な信用が無ければ、審査に通ることはありません。
他社からの借入が多すぎる
6つ目の理由は「他社からの借入が多すぎる」です。他社からも借金をしている人は、多重債務者で返済能力がない人とみなされ、審査に落ちやすいと言えるでしょう。消費者金融も出来るだけ貸し倒れのリスクは防ぎたいので、リスクが高い債務者にはお金を貸しつけないのです。
現在借りている債務は、信用情報に全て記載されているため、消費者金融業者に全てチェックをされています。総額が「総量規制」に抵触しそうな場合であれば、尚更審査を通すことは難しくなるでしょう。
過去に長期延滞、債務整理の記録がある
7つ目の理由は「過去に長期滞納や債務整理の記録があること」です。過去のカードローンの延滞やクレジットカードの支払い遅れなどがあると、信用情報に登録されています。長期間にわたって滞納や遅延を起こしている場合は、信用力が無い人だと判断され、審査に通らない可能性が出てきます。
また、過去に債務整理、つまり自己破産などを経験している人は、審査に通りにくくなっています。債務整理をして5年間は信用機関に登録されています。債務整理から5年以内に再度借入をする場合は、審査に通らないと思って間違いないはずです。
総量規制が重要!総量規制とは一体何?
先程から「総量規制」という言葉を使っていますが、ここでは総量規制について詳しく解説していきます。
総量規制とは?
総量規制とは、賃金業法で定められたもので、年収の1/3に相当する額の事を言います。賃金業法では、年収の1/3以上の金額を貸し付けてはいけないということを、法律で定めているのです。年収が300万円の人であれば、100万円以上の金額を借入することは出来ないでしょう。
また、1社だけで100万円にならずとも、複数社での総額が100万円を超える場合も借入できません。総量規制を超える金額の借入は、返済能力を上回る貸付だと決められているのです。
銀行のカードローンは総量規制対象外?
カードローンの中には「銀行カードローン」というものもあります。銀行カードローンは、賃金業法ではなく「銀行法」で管理されているため、総量規制という決まりはありません。そのため、法律上は銀行カードローンであれば、総量規制を超えて借入が出来ると言われていました。しかし、近年では銀行カードローンでも、年収の1/3を超える金額の貸し付けが行われることは殆どありません。高額な審査を出しても、通らない可能性の方が高いでしょう。
個人の信用情報がカードローン審査には大切
信用情報がどんな状態にあるのか?が、カードローンの審査を通すには非常に重要です。個人の信用情報は、6か月から1年間の間は残り続けます。また、自己破産などの債務整理をしてしまうと5年間は記録が残り続けるため、信用力が著しく低い状態になっているのです。
債務整理までに至らなくても、過去に支払いの遅延を犯している、カードローンの返済を遅らせたことがある、というような方は、1年以上経過しなければ、信用情報に情報が登録されたままになっているため、時間を置いてカードローンの審査を受けられることをおすすめします。
まとめ
というわけで、今回はお金を借りる時に審査に通る人と通らない人の違いにはどんな特徴があるのか?という点について詳しく解説してきました。カードローンの審査に通りやすい人は、安定した収入があって、きちんとした返済能力がある人。さらに過去に支払い遅延などを起こしたことのない人です。過去に行った取引情報や、直近の借金の情報などは全て信用情報機関に登録されているため、バレないようにお金を借りることは出来ません。
また、借入できる限度額も、賃金業法で規制されているため、高額な借金は避けることをおすすめします。今本当に必要な最低限のお金のみを借り入れるようにして、審査を通りやすくしてみられてはいかがでしょうか?